インタビュー
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【体験談】二級建築士試験の苦手克服法!合格者にモチベーションを保つためのコツを聞いてみた

kohaku
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建築女子
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構造の公式も、計画の暗記も苦手…。二級建築士の学科、本当に受かるのかな

建築男子
建築男子

エスキスは好きなのに、線を描く工程が苦手で課題が終わらない…。苦手意識がどんどんついていく

二級建築士の勉強では、暗記や作図など、特定の分野につまずく方も少なくありません。

苦手を克服するには、合格者が実践した勉強法を参考にするのも一つの方法です。

そこで今回は、働きながら二級建築士試験に合格したのあちゃんに、苦手分野との向き合い方を伺いました!

建築CADオペ|コハク
建築CADオペ|コハク

暗記や製図、モチベーションに関する悩みをどのように乗り越えたのか、実体験をもとに紹介していきます。

のあちゃん(20代) プロフィール

  • 工業高校の建築学科を卒業後、新卒で木造プレカット会社に入社
  • 高校在学中、校内で開かれた日建学院の説明をきっかけに二級建築士の受験を決意
  • 2024年度の二級建築士試験で学科試験、製図試験に合格
  • 今後はWebライターやデザインの分野にも挑戦しようと準備を進めている

話を聞いた人:建築アンテナ編集部(インタビュー実施時期:2026年7月)

一度の不合格を経たのち働きながら二級建築士に合格

二級建築士 学科試験 苦手克服
※画像はイメージです

――二級建築士を目指したきっかけを教えてください。

のあちゃん:工業高校の建築学科に通っていて、卒業後も建築関係の仕事に就こうと考えていました。

ただ、当時は専門知識が十分にあったわけではなかったので、仕事をするうえで必要な基礎知識を身につけたいと思ったんです。

将来転職するときにも、資格があれば有利かなと受験を決めました。

――合格までには、どのような経緯でした?

のあちゃん:初めて学科試験を受けたのは2023年度です。

過去問を中心に勉強していましたが、その年は例年と傾向の異なる問題が多く、初見の問題にうまく対応できませんでした。

あと少しのところで基準点に届かず、不合格だったんです。

翌年の2024年度は学科を独学で勉強し、製図対策のために日建学院へ通いました。

仕事をしながら再挑戦し、学科試験と製図試験の両方に合格したという流れです。その後、実務経験の要件を満たしてから免許を申請し、登録も済んでいます。

二級建築士の学科試験で実践した苦手克服法5つ

二級建築士 学科試験 苦手克服
実際に使っていた日建学院のテキスト 画像提供:のあちゃん

1.通勤中に解説動画を聞き流して暗記する

長い通勤時間をYouTubeの掛け流しをして勉強した 画像提供:のあちゃん

――働きながら勉強するのに役立った勉強法はありますか?

のあちゃん:通勤中に聞いていたYouTubeの解説動画を聞き流していたことです。

自宅から職場まで車で片道1時間半かかるので、その時間に解説を聞き流して耳から知識を入れるようにしていました。

机に向かうまとまった時間が取れなくても、移動時間に少しでもインプットすることで、基礎知識の習得速度が全然違いました。

▼のあちゃんが参考にしていた建築士みつきさんのYouTubeチャンネル

2.過去問からテキストで復習、再度過去問を解くのを繰り返し

実際に使用していた日建学院の問題集と法令集 画像提供:のあちゃん

――資格学校のテキストを使って勉強を進めていたのでしょうか?

のあちゃん:日建学院のテキストだけでなく、本屋で購入した7年分ほどの過去問集も使っていました。

過去問に取り組み、間違えた分野や未出題の分野をテキストで解いて理解してから再度過去問を解く流れを繰り返した形です。

1回目は過去問に頼りすぎた反省があったので、2回目は過去問メインで勉強することを意識しました。

何度も取り組んだという過去問7年分が掲載されている問題集 画像提供:のあちゃん

3.苦手科目を勉強する日をカレンダーで決める

※画像はイメージです

――独学で勉強していると、つい苦手な科目を後回しにしてしまいますよね。

のあちゃん:そうなんです。気分で勉強すると、どうしても苦手な科目を避けてしまうので、カレンダーに1週間ごとに「この日はこの教科をやる」と決めて書き込んでいました。

――学科では、どの科目が苦手でしたか?

のあちゃん:苦手だったのは構造と計画です。

構造は公式を覚えるのが得意ではなく、計画は扱う範囲が広くて、音や色、家具の寸法、キッチンの高さといった細かな数値や用語を暗記するのに苦労しました。

反対に施工は、プレカットの仕事で工程のイメージがつかめていたので得意で、法規も条文の引き方を覚えて解いていく内に関連性が見えてきて、得点につながるようになっていきました。

勉強していくと流れや関連性が見えてきて、だんだん楽しく感じられるようになりました。

――仕事の経験が、そのまま得意分野になったんですね。

のあちゃん:普段から建築図面を見る機会は多かったので、理解につながっていたと思います。

苦手な科目がある分、得意なところで点を取れると気持ちも楽になりました。

二級建築士試験の学科試験

以下の4科目があり、各科目の合格基準点を超える必要がある

  • 学科I(建築計画)……25問
  • 学科II(建築法規)……25問
  • 学科III(建築構造)……25問
  • 学科IV(建築施工)……25問

4.家で集中できないときは勉強場所を変える

――勉強する場所も工夫されたとか?

のあちゃん:自宅ではどうしても捗らないタイプなので、気分が乗らない日ほど、あえてファミレスなど外で勉強していました。

場所を変えると気持ちが切り替わり「よし、やろう」と思えるんです。

――集中できる環境に身を置くことも、モチベーションを保つのに重要ですよね。

5.一緒に頑張る仲間をつくる

――一緒に通っていたご友人の存在も助かりました?

のあちゃん:学科の勉強を続けるうえで、仲間の存在は本当に大きかったです。

というのも、一緒に通っていた友人は私が合格した年の学科で不合格となり、製図は一人で臨むことになったんです。

そのとき初めて、仲間のありがたさを実感しました。

――「今日はここが大変だったね」「あと少し頑張ろう」と声をかけ合える相手がいるかどうかで、気持ちの続き方はまったく違いますよね。

二級建築士の製図試験対策はモチベーションと時間管理

※画像はイメージです

1.フリーハンドに変えて作図の負担を減らす

――製図で、一番苦手だったのはどの部分でした?

のあちゃん:エスキス、つまり手書きでラフに構想を練るところまではとても楽しく取り組めます。

ただ、そのあと線を引いて清書していく作図の工程がどうしても苦手でした。

工程が多いと終わりが見えず、描き終える頃には気力を使い果たして次の課題に手をつける気になれないんです。

――その苦手は、どのように乗り越えたのですか?

のあちゃん:先生から「フリーハンドでも受かる人は受かるよ」と声をかけてもらい、試しに手書きで描き始めたところ、少しずつ楽しさを感じられるようになったんです。

定規を使わなくてもいいんだと思うと、自然とやる気が出てこなせる枚数も増えていきました。

まずフリーハンドで描き、時間に余裕があれば壁などの太い線だけ定規で整える、という進め方です。

作図時間の短縮にもつながりました。シャープペンは製図用の0.3・0.5・0.7mmを使い分けていました。

2.小さい三角定規で作図しやすくする

――製図道具でおすすめのものはありますか?

のあちゃん:資格学校の先生には大きい三角定規もすすめられて用意しましたが、実際に出番が多かったのは小さい三角定規です。

小回りが利くので、細かな部分まで扱いやすいんです。

テンプレートはあまり使わないよう指導されていたため、家具やキッチンの小さな四角を描くときも小さい三角定規は重宝しました。

3.エスキスを繰り返して時間を短縮する

――プランニングは、数をこなすと変わってきましたか?

のあちゃん:プランニングは、条件をきちんと守れているかが大事らしいので、たくさん練習しても損はないと思います。

最初の頃と比べると、部屋の配置で迷うことが減り30分から1時間ほど早くなりました。

本番では遅くても1時間半以内を目標にしていましたが、実際は1時間ほどで終えられたんです。

その分、試験当日は最後に見直す時間を取ることができ、条件と違っている部分にも気づいて描き直せました。

プランニングを早く終える練習をしておいてよかったと思います。

二級建築士試験の製図試験

試験時間は5時間

課題文を読み取り、エスキス、作図を時間内に終わらせる必要がある

二級建築士に合格した後は図面の見方が変わった

※画像はイメージです

――二級建築士試験に合格して、職場での変化はありましたか?

のあちゃん:プレカットの仕事では、二級建築士の資格そのものを使う場面はあまりないのですが、知識の面では変わりました。

法律のことが少し分かるようになって、図面の見方や考え方が変わったんです。

例えば、図面に書いてある文言の意味も、法規を理解しているので読めるようになりました。

プレカットだとボルトの長さも把握する必要がありますが、「ネジ山を何山出さないといけないから、この程度の長さが必要だな」といったことも、知識があると分かります。

資格の勉強をする前とは違った目線で図面を見られるようになった点が、大きな違いです。

また、月給には二級建築士の資格手当もついています。

――今後の働き方も変わりそうですか?

のあちゃん:将来的に転職を考えているのですが、二級建築士の資格を持っていることで選択肢が広がったと感じています。

クラウドワークスに登録したのも、二級建築士の知識を活かしてライターの仕事ができるかなと思ったことがきっかけです。

これからライティングやデザイン等も勉強して、自分に合う働き方を探していきたいです。

二級建築士試験を受けるからには自分が楽しめる方法を探してみて

※画像はイメージです

――最後に、これから二級建築士試験を受ける方へアドバイスをお願いします。

のあちゃん:私はモチベーションの維持の点で結構苦労したんです。

資格学校では、1週間に3つ出された課題を1つ終えられればよい方でした。

先生からも「絶対に受からないと思っていた」と言われたくらいです。

それでも合格できたのは、自分が楽しいと思える方法を見つけられたからだと思います。

定規を使った作図が苦手でも、フリーハンドに変えてからは製図が楽しくなり、自然と取り組む回数も増えました。

問題や製図の数をこなすことは大切ですが、教わった方法だけにこだわる必要はありません。

せっかくやるなら、勉強場所や教材、作図方法などを変えながらでも、自分が「続けられる」「楽しめる」ような方法を探してみてほしいです。

――教科書どおりの方法だけでなく、自分が続けられる形を見つけることが大切だとわかりますね。

今、きっと試験勉強がうまくいっていない人にとって勇気が出るお話だと思います。貴重な体験談を聞かせていただき、ありがとうございました!

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