CADオペレーターに向いている人の特徴7選!現役の私が解説します
私ってCADオペレーターに向いてるのかな?
建築業界で働いたことがないけれど、図面を描く仕事に魅力を感じていると言った方におすすめしたい仕事は、「CADオペレーター」です。
実務経験がなくても、CADオペレーターはチャレンジできる職種の1つです。
けれど、自分にCADオペレーターの適性があるか理解していないと、就職したあとに「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまいます。
実際の設計現場で数多くのCADオペレーターをみてきた私が解説します!
そのため、CADオペレーターには、どのようなスキルや性格が求められるのかを事前に知っておくことが大切です。
そこでこの記事では、CADオペレーターに向いている人の特徴を7つ紹介していきます。
建築業界で働きたい方や、CADオペレーターになりたい方は、ぜひご覧ください。
- CADオペレーターに向いている人の特徴
- CADオペレーターに向いていない人の特徴
- 未経験からCADオペレーターになる方法
CADオペレーターに向いている人の7つの特徴
CADオペレーターに向いている人の特徴には、以下の7つがあります。
- ものづくりが好き
- 細かい作業は割と得意
- 1つの物事に集中できる
- スケジュールを決めるのが得意
- PCやソフトの新機能に敏感
- 人とやりとりしながら仕事をするのが得意
- 建築の法規や構造にも興味がある
それぞれ、詳しく解説します。
1.ものづくりが好き
建築のCADでは、実際の現場で形になるものを図面に描く作業ですので、ものづくりに興味がある人に向いています。
今、描いている図面が、実際に建つと思うとわくわくする。
3Dを作るのは、ミニチュアの建物を作っているようで楽しい。
なんて風に思える人はCADオペレーターに向いています。
ものづくりが好きだと、図形や計算が得意という人も多いかもしれません。
図形や計算が自分の得意分野だと思う人は、CADオペレーターでその力を発揮しましょう。
2.細かい作業は割と得意
CADソフトで建築の図面を作るには、細かい部分にまで注意を払うことが求められます。
文字の大きさが2ポイント違うから修正して。
拡大すると0.2mmズレてるから合わせておいて。
といった図面修正は、日常茶飯事です。
微細な寸法や線の位置が、設計の精度に影響してしまうためです。
普段から細かいことにすぐ気がついてしまう、地道な作業でも根気よく向き合えるという人は、間違いなくCADオペレーター向きです!
3.一つの物事に集中できる
CADオペレーターは、デザイナーや設計の指示に従い、設計図面を作成するために、長時間PCで作業をしていく仕事です。
1つの作業に対して集中力を保ち続けられる、という人はCADオペレーター向きです。
好きなことに没頭して、時間を忘れてしまったという経験を持っている人は、きっと業務でもその力を存分に発揮できますよ。
4.スケジュールを決めるのが得意
スケジュールを決めるのが得意な人も、CADオペレーターには向いています。
設計図の作成や修正には、細かい調整や修正作業が発生することも少なくありません。
いくつもの図面を並行する、1つ描いている間に違う図面の修正が入ってくるといったことはよく起こります。
そのため、納期に合わせて作業を計画的に進めることができる人は、建築設計の現場にいると頼られる存在になれること間違いなしです!
5.PCやソフトの新機能に敏感
CADソフトは常に進化しているため、新しいバージョンや機能が定期的に追加されます。
最近では、BIMへの連携を重視している企業も少なくありません。
BIMは、3Dモデルを中心に、設計図・構造・設備など、建築物に関連するすべての情報を統合的に管理できるのが特徴です。
私も、設備設計の職場でBIM連携のCADに移行した経験があります!
RC造の梁との干渉を確認したり、施工工程を簡略化するためにBIMは注目されています。
CADソフトの新しいツールや機能を活用することに前向きな人は、CADオペレーターの素質があります!
6.人とやりとりしながら仕事をするのが得意
CADオペレーターは、設計や現場担当者などと密にコミュニケーションをとりながら、要望や変更点を図面に反映させていく仕事です。
特に、設計者とのやりとりは欠かせません。
チームで協力したり調整したり、といった場面も多いため、コミュニケーション能力があることは強みになります。
人と協力しながら物事を進めることに慣れている人は、CADオペレーターに向いています。
7.建築の法規や構造にも興味がある
CADオペレーターは、ただ図面を描くだけではなく、設計士が何を求めているのかを理解しながら作業を進めなければなりません。
そのため、建築の法規や構造、設備に興味があることは、大きな強みです。
特に住宅建築であれば住宅設計に関する知識、設備設計であれば設備に関する知識が求められます。
建築そのものに興味がある人は、CADオペレーターとして成長するスピードも早いです。
CADオペレーターに向いていると思ったら一歩踏み出そう
ここまでの特徴から、自分にCADオペレーターが向いていると思ったら、ぜひ転職活動を始めてみてください。
CADオペレーターは専門知識が求められる職種ですが、年齢によっては未経験者でも就職できる企業が多数あります。
けれど、数ある求人情報の中から、自分の希望条件を満たす企業を見つけるのは、そう簡単なことではありません。
納得のいく職種に就くためには、たくさんの求人情報をみるのが一番です!
転職エージェントは、求人サイトには掲載されていない非公開求人を紹介してくれることがあります。
どんなCADオペレーターの仕事があるのかよく知りたい方は、転職エージェントに登録して、無料相談を受けてみてください。
また、転職活動では、履歴書の書き方や面接の受け答えでも悩みが出てくるもの。
建築業界をよく知るキャリアアドバイザーから、履歴書の書き方や面接のコツなどのアドバイスをもらえます。
今すぐ転職する気はなくても、求人情報をみて、少しずつ準備を進めてみてください。
CADオペレーターに転職するなら、以下の3つの転職エージェントから選ぶのがおすすめです。
CADオペレーターに向いてない人の3つの特徴
ここまでCADオペレーターに向いている人の特徴をみてきましたが、反対に向いていない人にはどんな特徴があるのでしょうか。
- パソコン操作が苦手
- 確認作業が面倒だと思ってしまう
- 人とは違ったことをしたい
1つずつ、詳しくみていきましょう。
1.パソコン操作が苦手
CADソフトは、パソコンを用いて操作するため、基本的なパソコン操作スキルが不可欠です。
ソフトウェアの不具合や、思い通りの結果が出ない場合など、トラブルが発生することも少なくありません。
パソコンの他にも、建築設計の職場ではプロッターや複合機といった事務機器を使うことが一般的です。
私も、2時間かけて書いた図面が、ソフトの不具合でデータが壊れて、泣く泣くやり直したといった経験がたくさんあります。
とはいえ、パソコンが得意でなくても大丈夫です!
基本的な操作がわかっていれば、あとは実務の中で自然と身についていきます。
まずは、苦手意識がなく取り組んで行けることが大切です。
2.確認作業が面倒だと思ってしまう
CADオペレーターの仕事は、設計図面を正確に作成し、細かい部分まで確認することは欠かせません。
そのため、確認作業を面倒だと感じてしまう人は、この仕事に向いていないかもしれません。
手書きの図面とCADで描いた図面を並べて、1つ1つマーカーでチェック。
1つでもミスがあったらやり直し。CADオペレーターの仕事は、毎日がその繰り返しです。
間違いがないかチェックする確認作業に嫌気が指してしまうようだと、難しいと言えます。
けれど、人が図面を描く以上、ミスはゼロにはできません。
完璧を求めていくけど、万が一ミスしたとしても修正すれば大丈夫!と強いメンタルを持っておくことも大切です。
3.人とは違ったことをしたい
CADオペレーターは、設計者の指示に基づいて図面を作成するのが仕事です。
自分のアイデアを自由に表現したり、独創的なものを作り出すというよりは、与えられた仕事を正確に早くこなすことを求められます。
そのため、人とは違ったことをしたい、自分のオリジナルなものを作りたいという人には、CADオペレーターの仕事は性に合わないかもしれません。
個性を出したい人には、インテリアコーディネーターや建築デザインをおすすめします。
未経験からCADオペレーターになる3つの方法
そうは言っても、実務経験がない状態からCADオペレーターに応募するのはなかなか勇気がいるものです。
未経験からCADオペレーターになる方法には、以下の3つがあります。
- 未経験可の求人に応募する
- CADのスキルを身につけてから転職活動をはじめる
- CADオペレーターの派遣会社を選ぶ
それぞれ、詳しく紹介します。
1.未経験可の求人に応募する
未経験でCADオペレーターになるには、「未経験可」と募集要項に記載のある求人に応募してみましょう。
第二新卒や20代の方におすすめしたい方法です。
企業が新人育成に力を入れている、単純作業をメインに担当できる人材を求めているなどのケースで、実務経験がなくても応募できる案件はあります。
しかし、未経験でも応募できるというメリットがある一方で、競争率が高いことも少なくありません。
入社後に、実物件を担当しながら学んでいくため、学習意欲と忍耐力が求められます。
企業によっては、基礎的な建築知識やCADのスキルは持っていることが前提という場合もあるため、求人内容をしっかり確認しておくことをおすすめします。
2.CADのスキルを身につけてから転職活動をはじめる
CADのスキルをある程度身につけてから転職活動を開始すれば、未経験者と比較して採用されやすいというメリットがあります。
CADの操作方法は、独学やPCスクール、職業訓練校などで覚えることが可能です。
今、仕事をしているなら、プライベートの時間をCADの勉強に費やしてみるのもいいかもしれません。
いきなり応募する勇気がない!自信を持って転職活動を始めたい!という方は、先にCADを学んでみてください。
CADオペレーターの志望動機の書き方がわからないときには、ぜひこの記事をご覧ください。
3.CADオペレーターの派遣会社を選ぶ
まずは、派遣社員としてCADオペレーターの仕事に就くのも方法の1つです。
大手の技術系の派遣会社では、CADオペレーター向けの研修を行っていることもあります。
CADオペレーターは、実務経験が重視される職場ですので、まずは派遣社員としてCADオペレーターのキャリアをスタートさせて、その後、正社員の職に転職するのも方法の1つです。
派遣社員として働くことで、自分にはどのような働き方があっているのかを見極める良い機会にもなりますよ。
CADオペレーターに向いている人まとめ
CADオペレーターは、未経験でもキャリアをスタートさせられる職種です。
特に、細かな作業やコミュニケーション能力に自信がある方は、転職の選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。
転職を考えている方は、建築士向けの転職エージェントをぜひ利用してみてください。
新しい職場に向けての第一歩を踏み出すために、ぜひ実際の求人に目を通してみましょう。