未経験でも大丈夫!CADオペレーターになる方法を現役が解説


CADオペレーターに興味はあるけど、実務経験がない……

建築系の学部は出てないんだけど、CADの仕事できるかな?
建築CADオペレーターを志望しているけれど、実務経験がなくて歩踏み出せない、という人は意外と多いものです。
結論から伝えると、CADオペレーターは、未経験からでも十分に目指せる職種です!

しかし、数多くいる応募者の中から、未経験者が採用されるためには、募集の探し方や応募するときのコツを押さえておくことが大切です。
そこで今回は、未経験からCADオペレーターになるときのコツやCADの習得方法を詳しく解説します。
- 未経験からでもCADオペレーターを目指せる理由
- 未経験からCADオペレーターになるための5つのコツ
- 効率的な学習方法と向いている人の特徴
建築や建設業界で、CADオペレーターとして働きたい!という方はぜひご覧ください。
未経験からでもCADオペレーターになれる

結論から伝えると、未経験でも建築のCADオペレーターを目指すことは十分可能です。
建設業界は人手不足と言われている中で、設計や現場では図面作成は欠かせません。
そこで、設計者を手助けするポジションとしてCADオペレーターは常に一定の需要があります。
そのため、実務未経験でも学んでいける意欲をアピールできれば、採用されるケースは十分にあります。
ただし、現場で求められるレベルと自分のスキルにギャップがあると採用を見送られるケースもあるため事前準備は欠かせません。
未経験の場合、「どこに応募するか」と「熱意を伝えられるか」が重要です。

まずは、募集要項をよく確認して、しっかり自己PRができるよう履歴書や面接対策をしておきましょう。
未経験からCADオペレーターになるときの5つのコツ

未経験からCADオペレーターになるときには、以下のコツを押さえましょう。
- CADの基本操作を習得しておく
- 建築や製図の基礎知識もあわせて学ぶ
- 面接や履歴書の対策をする
- 応募する企業の要件を見極める
- 業界にこだわらず幅広く求人を探す
CADの基本操作を習得しておく
未経験からCADオペレーターを目指すなら、まずは基礎的なCAD操作を習得しておくことをおすすめします。
建築や建設系の企業では、AutoCADやJw_cadなどのソフトを使えるかが重視されます。
独学でも可能ですが、自信がない方はオンライン講座や参考書を活用すると効率的です。
基礎操作をマスターしておくことで、未経験でも戦力候補として採用されやすくなります。
建築や製図の基礎知識もあわせて学ぶ

未経験からCADオペレーターを目指すなら、CAD操作だけでなく建築や製図の基礎知識もあわせて学んでおきましょう。
設計の現場では、CADは「図面を描く手段」に過ぎません。
一番大切なのは、設計者の意図を図面に落とし込むこと、他の人がその図面をみたときに見落とさずに設計者の意図がわかることです。
また、建築業界には、特有の業界用語がたくさんあります。
例えば、設計者に「タイル目地はイモだからウマにしないで!」と言われたときにパッと思い浮かぶようでないと仕事がうまく回りません。
面(ツラ)とか留めとか捨てコンとか、ほんとに専門用語ばかりです。

自分が何を描いているのかしっかり把握するためにも、業界特有の基礎知識を押さえておきましょう。
例えば、以下のような本で学んでおくと、構造や納まりがよくわかります。
ゼネコンやサブコン、内装設計事務所などで働くなら、RC造を知っておくと良いです。
面接や履歴書の対策をする
未経験からCADオペレーターを目指すなら、面接や履歴書の対策も欠かせません。
特に、未経験の場合は「なぜCADオペレーターを目指すのか」「これまでにどんな努力をしてきたか」をしっかり伝えることが重要です。
履歴書には、CADを学んだ内容や受講した講座、作図の経験などを詳しく記載しましょう。
事前に志望動機や自己PRを整理し、熱意を伝えられる準備しておく必要があります。
CADオペレーターの志望動機は、こちらの記事で紹介していますのでぜひご覧ください。

応募する企業の要件を見極める

未経験からCADオペレーターを目指す際は、応募先企業の要件をしっかり見極めましょう。
企業によって求めるスキルや経験はさまざまで、簡単な作図補助を担当する求人もあれば、専門知識や実務経験を重視する求人もあります。
「未経験OK」と書かれていても、実際にはCAD操作や建築知識を前提としているケースもあるため注意が必要です。
募集要項や仕事内容をしっかり確認し、自分のスキルレベルとマッチする企業を選ぶことが、採用面接に受かるためのコツです。
業界にこだわらず幅広く求人を探す
未経験からCADオペレーターを目指すなら、最初は業界にこだわらず幅広く求人を探してみてください。
CADオペレーターが活躍できる場所は、建設や建築設計だけでなく、設備、土木、内装など、幅広く存在しています。
業界を限定せずに探すことで、未経験歓迎の求人や自分に合った働き方ができる職場に出会えますよ!

CADの仕事では実務経験が評価されやすいため、まずはどこかで経験を積み、将来的に希望の分野へキャリアを伸ばしていくことも十分可能です。
未経験からCADオペレーターになる!年収や働き方は?

未経験からCADオペレーターを目指す方にとって、年収や働く環境は気になるポイントですよね。
ここでは、年収や就業先ごとの働き方の違いを解説します。
CADオペレーターの年収
厚生労働省のデータによると、建築CADオペレーターの平均年収は約452万円と、全国平均と比べても安定した水準です。
特に大手ゼネコンやサブコン(設備工事会社)では給与が高い傾向にあります。
大手の方が、研修制度や教育体制が整っていることが多いです!

一方で、個人設計事務所など小規模企業では年収が300万円台にとどまることもあります。
業界ごとに使うCADや図面の内容も異なるため、CADのスキルに加えて業務への理解や現場での経験が、評価や収入に大きく影響します。
CADオペレーターの時給については、こちらの記事もぜひご覧ください。

CADオペレーターの働き方
CADオペレーターとして働く際、勤務先によって働き方は大きく異なります。
例えば、建設業界では休日の取り方に以下のような違いがあります。
就業先 | 休日 | 特徴 |
ハウスメーカー | 基本、平日休み (水曜+他1日など) | 繁忙期に残業が発生しやすい 展示場勤務の場合もある |
建設会社 | 土日祝休みが多い | 比較的安定した勤務体系が多い |
サブコン | 土日祝休みが多い | 現場との連携が多く、対応時間が不規則になりがち |
私はハウスメーカーに新卒で入りましたが、結婚してサブコンに転職しました。
ライフステージの変化にあわせて転職するのもアリです!

CADオペレーターは、正社員として設計事務所やゼネコンに勤務する人が多い一方で、派遣社員やパート、フリーランスとして柔軟に働く人も増えています。
近年は在宅勤務を認める企業もあり、ライフスタイルに合わせた働き方にシフトしています。
未経験からCADオペレーターになるときのCADの習得方法

未経験からCADオペレーターを目指すには、まずはCADソフトの基本操作を習得することが第一歩です。
独学でも学べますが、自分に合った学習方法を選ぶことで、より効率的にスキルを身につけることができます。
ここでは、未経験者におすすめの3つの習得方法をご紹介します。
- 独学で練習する
- オンライン講座を受講する
- 職業訓練校で学ぶ
独学で練習する
メリット | ・費用が安く自由に学べる ・自分のペースで学習できる |
デメリット | ・断片的な知識になりやすい ・モチベーションの維持が難しい |
独学は、参考書やYouTube動画、無料体験版ソフトを使って学習します。主な費用は、テキスト代やソフト代で数千円〜数万円程度。
自由に自分のペースで進められるのがメリットですが、正しい知識を身につけにくいデメリットもあります。
CADを独学で学ぶ方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

オンライン講座を受講する
メリット | ・体系的に学べる ・いつでもどこでも学習できる |
デメリット | ・受講料がかかる ・質問できないことも多い |
オンライン講座は、初心者向けに体系的なカリキュラムが組まれており、効率よく学べます。費用は数千円〜数万円程度。
探し方は、Udemyやストアカなどの学習プラットフォームを活用すると便利です。
いつでもどこでも学べる反面、実技不足になりがちなため、課題制作に力を入れるのがポイントです。
職業訓練校で学ぶ
メリット | ・実践的なスキルが身につく ・就職支援が充実している |
デメリット | ・通学や手続きに手間がかかる ・募集時期や定員に制限がある |
職業訓練校では、実務に即したスキルと就職支援を受けられます。
費用は基本的に無料か、テキスト代数千円程度で済む場合が多いです。
探し方は、ハローワークや地域の公共職業訓練校サイトで情報をチェックしてみてください。
通学が必要ですが、基礎からしっかり学びたい人にはおすすめです。
未経験からCADオペレーターを目指す人におすすめの資格

CADオペレーターになるのに資格は必要ありませんが、未経験からCADオペレーターを目指すなら、「CAD利用技術者試験」や「建築CAD検定」などの資格を取得していると有利に働きます。
特に、建設系の学科を出ていない場合は、スキルを証明するためにも資格取得をぜひ目指してみてください!

CAD系の資格は、CADの基本操作や図面の読み取り力、設計に関する基礎知識の習得を証明でき、未経験者にとってはスキルをアピールする大きな武器になります。
特に「CAD利用技術者試験2級」は独学でも合格を目指しやすく、求人応募時にも評価されやすい資格です。
資格試験を通じて実践的な知識も身につくため、就職活動前に取得しておくと安心です。
CADの資格の必要性について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

まとめ
この記事では、未経験者がCADオペレーターになるためのコツを解説しました。
未経験からの転職に不安を感じたときには、建築業界に強い転職エージェントのサポートを活用するのがおすすめです。
転職エージェントは、あなたのスキルや希望に合った職場を紹介してくれるだけでなく、履歴書や面接の対策まで丁寧にサポートしてくれます。
未経験からCADオペレーターを目指すなら、建築業界に特化した転職エージェント「建築転職」をぜひ活用してみてください。
履歴書の書き方や面接対策などのアドバイスを受けられるので、自信をもって面接にも臨めますよ。