建築士におすすめの副業9選!案件の探し方やメリット・注意点も解説
もっと収入を増やす方法はないかな。月3万円でも副業収入があると違うのに。
空いた時間を有効活用して、仕事できないかな?
近年、働き方改革によって副業が推進され、副業をはじめる方も増えています。
そこでこの記事では、これから副業を始めたいという建築士の方に向けて、おすすめの副業9選を紹介します。
また、副業をすることのメリットや注意点をはじめ、どうやって副業を探せばよいのかも解説していきます。
建築CADオペのフリーランスです(2級建築士免許保持)。
実際に私もWebライターとブログの副業をしています!
- 建築士におすすめの副業
- 建築士の副業の探し方
- 副業のメリット・注意点
建築士におすすめの副業!専門スキルを活かせるもの
副業を始める場合、建築士としてのスキル・経験を活かせる仕事があります。
また、時間の融通が利きやすかったり、自宅で作業できる仕事も副業として最適です。
では実際にどのような副業が最適なのか、具体的な例を見ていきましょう。
図面のトレース
図面のトレースは、建築士としてのスキルを活かせる仕事です。
手描きで作成された図面や設計図をCADを使ってトレースする業務です。
建築士の多くはCADの使い方は問題なくできると思いますし、本業の勉強にもなり一石二鳥の副業といえます。
また、図面のトレースはパソコンとCADがあればできるため、自宅で作業を行うことが可能です。
そのため時間の融通も利きやすく比較的気軽に始められるのも特徴です。
パース図作成
外観パースや内観パースといったパース図を作成する仕事も建築士の副業として最適です。
図面のトレース同様、パソコンとソフトがあればできるので在宅での作業が可能、時間の融通も聞きやすいという点がメリットです。
3DCGパースで3〜5万円/1棟と、高収入を期待できるのも大きな特徴です。
既にある設計図を3DCG化することになりますが、綺麗なパース図を作成するためには設計図を正しく読み取る力やデザインセンスも求められます。
高いクオリティを維持できなければ仕事を安定して受注するのは難しいかもしれません。デザイン能力が試される仕事です。
3DCGのパースが作成できるソフトが必要になるため、初期費用がかかる副業です。
Webライター
Webライターとは、Web上に掲載されるコラムなどの各種記事を執筆する仕事です。
報酬は1文字1円からで、特定のテーマに沿って文章を作成していくことになり、基本的にはパソコンさえあれば始められます。
そのため時間の融通が利きやすく、本業の仕事が少ない時期や毎日の空き時間を利用して作業を進められます。
建築士の方が副業としてWebライターを始める場合、やはり建築に関連したテーマの記事を執筆すると、経験や知識を活かせます。
専門性の高い記事は単価が高いため安定した収入に繋がりやすいというメリットもあります。
私は、Webライターとして「戸建て住宅建築のお役立ち記事」を執筆しています。
Webライターやパース作成の仕事は、クラウドワークスで探すことが可能です。
建築士におすすめの副業!趣味を活かせるもの
仕事以外に趣味を持っている人は多いと思います。
副業の中には、趣味を活かせるものがあります。実際にどのような副業があるのか、具体的な例を解説します。
ブロガー・アフィリエイター
ブロガーとはWeb上に自身のブログを公開している人のことで、アフィリエイターとはアフィリエイトというインターネット広告の一種で収入を得ている人のことをいいます。
たとえばブログを公開し、そのブログ内にさまざまな広告を掲載することで報酬を得るといった形です。
ただし、多くの読者を獲得するには、どうすればブログを見てもらえるかをしっかり対策する必要があり、仕事として軌道に乗るまで年単位の時間がかかることも珍しくありません。
収入を増やすまでは、コツコツ続ける必要がありそうです。
文章を書くのが好きな人には、ブログがおすすめです。
気長にコツコツ、楽しく書いていける人はやってみてはいかがでしょうか。
YouTubeなど動画配信
建築士としての知識を活かした動画配信をするというのもおすすめの副業です。
YouTubeの場合、以下の条件を満たしていれば収益化、つまり収入を得られるようになります。
収益化さえできれば動画の再生回数に応じて収入を得られるようになります。
ですが上記の条件を満たさなければ収入が得られないため、人気のチャンネルになれるかどうかが重要です。
しばらくの間は無収入の状態が続く可能性があることも理解しておいた方が良いかもしれません。
SNS運用
X(旧Twitter)やInstagramなどの各種SNSで情報を投稿し、広告収入を得るという方法もあります。
趣味でよくSNSを利用しているという方は、その延長で副業を始められるためおすすめです。
高い影響力を持つSNSアカウント、いわゆるインフルエンサーと呼ばれるような存在になれば企業から商品のPRを依頼されるようになります。
しかし、企業から報酬を得られるようになるためには多くのフォロワーを獲得しなければなりません。
SNS運用を副業として始めるのなら、まずはフォロワー獲得を目指して根気よく投稿を続けることが大切です。
私はインスタグラム運営もしていましたが、なかなか根気のいる作業です!
SNSが好きな人はやってみるのもいいかもしれません。
建築士におすすめの副業!事務所登録している場合
ここでは、建築士として独立している方の副業の選択肢を紹介します。
講師
建築士を目指している人を対象に、専門学校や予備校で講義を行う仕事です。
近年ではオンラインで講義を行うことも増えているため、オンラインであれば自宅にいながら講師として働けます。
とはいえ基本的には学校の教室で講義を行うことが多いため、本業とのスケジュール調整が難しいことも出てくるかもしれません。
特に、会社勤めをしている建築士の方だと苦労するかもしれません。
スケジュール調整のしやすい独立している方に向いている副業といえます。
私が昔アルバイトしていた設計事務所の所長も、講師としての一面を持っていました。
建築アドバイザー
住宅の展覧会や展示場で専門的なアドバイスを行う仕事です。
たとえばリフォームをしたいという顧客に具体的なアイデアを提案したりします。
建築に関する深い知識が必要になるため建築士の副業として最適で、かつ需要も高いため比較的案件を探しやすいのがメリットです。
ただし、十分な知識が求められることから一級建築士でないと仕事をもらえないことが多く、来客対応をするためコミュニケーション能力も求められます。
拘束時間が長いため、時間の融通が利きにくいというデメリットもあります。
最近は、ココナラというサイトで戸建て住宅の間取りアドバイザーをやっている人を見かけます。
「家を建てたい人が第三者の建築士の意見を聞きたい」というニーズはあると思います。
ココナラは個人スキルを販売できるサイトです。自分ならどんな販売ができるか、ぜひ覗いてみてください。
申請代行
住宅などの建築物を建てる際、法律違反がないかなど確認しなければならないことがあります。
確認が必要な場合は必要書類を作成・提出して確認申請を行わなければなりません。
この確認申請を代行する仕事です。
申請作業はとても時間のかかる作業のため外部委託している企業は珍しくありません。
ただし、申請代行を行うためには事務所登録は不可欠です。
たとえ建築士であっても事務所登録ができていないと申請代行はできないため、事務所登録済みの建築士に限定される副業です。
建築士の副業の探し方
いざ副業を始めようと思っても、どうやって探せばいいのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
ここからは建築士の方が副業を始める場合の仕事の探し方について解説していきます。具体的な方法は以下の3つです。
- クラウドソーシングを利用する
- 求人サイトを利用する
- 友人・知人から仕事を受ける
それぞれの探し方について詳しく見ていきましょう。
クラウドソーシングを利用する
さまざまな副業を探したい場合は「クラウドソーシング」を利用するのがおすすめです。
クラウドソーシングとは、職業マッチングとも呼ばれ、さまざまな求人情報が集まっているプラットフォームです。
インターネット上にはクラウドソーシングのサービスを提供しているサイトが数多くあり、たくさんの案件の中から自分に向いていそうなもの、やってみたいものを探して応募できます。
クラウドワークスなど大手のクラウドソーシングサイトなら建築士のスキルや知識が必要になる案件も多く出ているため、「まずは副業を始めてみたい」という方に最適です。
まずは登録して、できそうな案件に応募して副業をスタートしてみてはいかがでしょうか。
スキルシェア用のプラットフォームを使う
スキルを販売できるプラットフォームを活用するのも定番の方法です。
たとえば、ココナラでは、パース作成やCAD図面作成、間取りの添削など、さまざまな建築士の商品が購入されています。
クラウドソーシングと同じでインターネット環境があれば利用できるため、パソコンやスマホがあれば簡単に自分の商品が販売できます。
クラウドソーシングと併用して活用すれば、より多くの選択肢から自身に合った副業を見つけられるようになります。
ココナラに登録して、「建築士」で検索してみてください。
あなたが販売できるスキルが、きっとみつかるはずです!
友人・知人から仕事を受ける
一般的に副業というと企業から依頼を受けて仕事をするというイメージが強いですが、身近な友人・知人から仕事を受けるという選択肢もあります。
もし周りに建築士のスキルを求めている友人や知人がいれば、具体的な話を聞いてみるのもおすすめです。
友人・知人から仕事を受ける場合、顔見知りだからこそ条件面の話し合いなどをしやすいというメリットもあります。
安定的に仕事を探せないことはデメリットではありますが、思わぬ仕事が見つかるかもしれません。
建築士が副業するメリット
実際に、建築士が副業を始めるメリットとしてはどんなことが考えられるのでしょうか。具体的には以下のようなことが挙げられます。
- 収入アップが狙える
- スキルや経験の幅を広げられる
- 起業・転職に向けた準備ができる
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
収入アップが狙える
副業を始めることの最大のメリットといえばやはり収入アップが狙えることです。
本業の収入だけでは足りないと思う方や、より多くの収入を得て将来に備えたいという方は多いと思います。
空き時間などを利用して副業を行えば収入を増やすことが可能です。
建築士は専門的なスキル・知識を持っているためそれらを活かした副業も多く、高単価な案件を見つけやすいという特徴もあります。
こうした点からも収入アップを狙いやすく、現在の経済状況に不満や不安を感じている方にとっては大きなメリットとなるでしょう。
スキルや経験の幅を広げられる
副業を行うことで本業の業務だけでは得られないスキル・経験を得られる可能性が出てきます。
自身が成長できれば本業にも良い影響が出ます。具体的には昇格や昇給を実現できるかもしれません。
また、将来的に転職を考えている方にとってもスキルアップは重要です。
今よりも良い環境・報酬で働きたいと考えているのであればスキルアップは欠かせません。
スケジューリングや取引先とのやりとりなど、副業から学ぶことも多いです。
起業・転職に向けた準備ができる
将来的に転職や起業を目指しているという場合、その準備として副業を始めるという考え方もあります。
たとえば建築士として独立したいのであれば、独立後に仕事を獲得するためにも自分のことを多くの人に知ってもらう必要があります。
YouTubeでの動画配信やSNS運用を副業としてやっておけば、独立前から認知度向上を目指せます。
転職や起業をすると一時的に収入が大きく減るリスクがありますが、副業することで収入源のリスクを最小限にしつつ、自分がやりたいことに挑戦できます。
副業は単に収入を増やすだけでなく、目標達成のための準備としても有効です。
建築士が副業するときの注意点
建築士の方が実際に副業を始めようとする場合、いくつか注意しなければいけないこともあります。それが以下の4つです。
- 会社員の場合は就業規則を確認する
- 確定申告をする必要がある
- 本業に支障が出ないようにする
- 機密情報の取り扱いは慎重に行う
これらに注意しておかないと、後でさまざまなトラブルに発展する可能性があります。
それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。
会社員の場合は就業規則を確認する
会社員として働いている場合、まずは就業規則を確認しましょう。
会社によっては就業規則で副業が禁止されている可能性もあります。
就業規則を破って副業をした場合にどんなペナルティが課せられるかは会社によって違いますが、減給となってしまったり、最悪の場合は懲戒解雇処分となることも考えられます。
副業を推進する流れが出来つつあるとはいえ、まだまだ副業に否定的な会社も少なくありません。
自分が勤めている会社は副業が許可されているのか確認が必要です。
無用なトラブルを避けるためにも、事前に確認しておくことをおすすめします。
建築士の副業禁止について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>建築士で副業が禁止されているケースは?リスクを回避する方法と注意点
所得額が1年間で20万円を超えると確定申告をする必要がある
副業を始めるにあたって注意したいのが税金に関することです。
もし副業での所得額が20万円を超えたら必ず確定申告をしなければなりません。
会社員の方の場合、本業での収入に関しては会社が年末調整をしてくれますが、副業で得た収入については、自分で確定申告を行う必要があります。
独立を考えている人は、税金の勉強をする機会にもなると思います。
副業での所得額が20万円を超えているのに確定申告しなかった場合、脱税となり追徴課税を課せられる可能性が出てきます。
こうなると金銭的に大きな負担となってしまうので注意が必要です。
副業で1年間にいくらの報酬を得たのかをしっかり管理し、必要に応じて確定申告を済ませましょう。
本業に支障が出ないようにする
副業を始めるときには、本業に支障が出ないよう慎重にスケジュール管理を行いましょう。
副業に集中するあまり、本業がおろそかになってしまったり、時間的・体力的な余裕がなくなってしまうようでは生活の乱れにもつながります。
特に初めて副業をするという場合、本業と副業のバランス調整が難しく負担が大きくなってしまいがちです。
まずは短時間で終わる仕事や体力的に負担の軽い仕事をはじめて、無理なく働けるラインを見極めるのがおすすめです。
副業に慣れてきたら徐々に仕事量を増やすなどすれば、本業に支障を出すことなく副業を継続できます。
機密情報の取り扱いは慎重に行う
仕事内容によっては機密情報を取り扱うことにもなります。
副業は業務委託で仕事をすることが多いため、機密情報の扱いは慎重に行わなければなりません。
情報漏えいを起こしてしまうとクライアントから訴訟を起こされる可能性もあり、大きなトラブルに発展します。
損害賠償を請求されるだけでなく、建築士としての自身のキャリアに大きな傷が付くことも考えられます。
副業で必ずしも機密情報を扱うとは限りませんが、顧客情報や個人情報を入手できるような仕事だった場合は、取り扱いには十分注意し、情報漏えいを起こさないよう注意したいものですね。
まとめ
建築士のスキル・経験を活かせる副業は数多くあります。
副業を始めることで収入アップが狙えるだけでなく、スキルアップができたり、転職・起業に向けた良い準備にもなります。
実際に副業を始める際には会社の就業規則を確認したり、収入に応じて確定申告を済ませましょう。
また、副業の仕事を探す場合はクラウドソーシングサイトや求人サイトを活用すると、建築士のスキルをフルに活用できる仕事が見つけやすくなります。
私のやっている副業、Webライターについて詳しく知りたい方は、以下の記事をぜひご覧ください!